魔法学校女子寮より。５２

ザーレさん　：よし、掃除しよう。

オーデルさん：どうしたんでスカ？　急に。

ザーレさん　：ネンマツシンコーだよ。

オーデルさん：ねんまつ、、、しっこ、、、？

ザーレさん：そうそう！　今年もいろんなとこでおしっこ
　　　　　　したなぁ、っておい！

オーデルさん：見回せば、この部屋にもそこかしこにおしっこの
　　　　　　　思い出が、、、

ザーレさん　：読書に夢中になって、気づいたら
　　　　　　　もらしちゃってた椅子。

オーデルさん：おしっこしたくて目が覚めて、
　　　　　　　よかったおねしょしなくて！　って思ったのに
　　　　　　　お手洗いまでがまんできなくておもらししちゃった
　　　　　　　ベッドサイド。

ザーレさん　：ぎりぎりで部屋までたどり着いたけど、
　　　　　　　もうダメ！　って駆けこんだシャワー室。

オーデルさん：おねしょしちゃったけどすごく眠くて、
　　　　　　　洗濯は明日するですぅ、って濡れたパジャマと
　　　　　　　下着を放り込んだクローゼット。

ザーレさん　：いつかは消えてしまう思い出たち。

オーデルさん：思い出は消えても、染みとにおいは残るですぅ。

ザーレさん　：よし、掃除しよう。

オーデルさん：はい、するですぅ。

＊

拍手・感想をいただいています。
ありがとうございます。
おもらし場面のあるお芝居、
しかも濡れの表現まで！？
それはすごいですね。子供時代に
見ていたら忘れられないものに
なるでしょう。
知られていないだけで、
子ども向けのお芝居には、
けっこうおもらしシーンがあったり
するのでしょうか。
貴重なお話、ありがとうございます。

魔法学校女子寮より。５１

オーデルさん：はっ、、、お手洗い行く夢見てたですぅ！
　　　　　　　目が覚めてよかったですぅ！　今お手洗い行けば間に合うですぅ！

ザーレさん　：ん、、？　ありぃ？　おねしょしちゃった？

オーデルさん：大丈夫ですぅ！　お手洗い行ってくるですぅ！

ザーレさん　：そっか、ごゆっくり。

オーデルさん：ゆっくりしてられないですぅ。急がないと、、、
　　　　　　　あっ、だめ、まだ、出ちゃ、、、
　　　　　　　、、、なんとかおさまったですぅ、今のうちに、、、
　　　　　　　んんっ、、、やっぱりまた、、、あっ、、、
　　　　　　　じぃっとしてるから、おさまってくださいですぅ、、、
　　　　　　　んん～～、、、

ザーレさん　：あれ、ありぃ。お帰り、一緒に寝る？

オーデルさん：まだ、お手洗い、、、行ってないですぅ、、、

ザーレさん　：？　早く行っておいでよ。

オーデルさん：動いたら出ちゃうですぅ！

ザーレさん　：じっとしてたって出ちゃうでしょ！？
　　　　　　　ほら、早く立って、トイレ行く！

オーデルさん：立ったらぜんぶ出ちゃいますぅ！

ザーレさん　：、、、って、ありぃ。
　　　　　　　ほんとはもう出ちゃったんじゃない？

オーデルさん：まだぜんぶ出てないですぅ！　我慢してるですぅ！

ザーレさん　：分かった分かった。今なら間に合うから、
　　　　　　　全速力でトイレ行っておいで。わたしがせーの、
　　　　　　　って言ったら、立つんだよ？　そしたらトイレまで
　　　　　　　行けるから。
　　　　　　　せーの！

オーデルさん：ほんとだ！　さっきまでおしっこ出ちゃいそうで
　　　　　　　動けなかったのに、ちぃが声かけてくれたら、
　　　　　　　すごく体が軽いですぅ！　お手洗い行ってくるですぅ！

ザーレさん　：そりゃ、これだけ大きな水たまり作ってれば、
　　　　　　　体も軽くなるでしょうよ、、、

＊

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ありがとうございます。

魔法学校女子寮より。５０

オーデルさん：はぅぅ、おしっこしたいですぅ。
　　　　　　　がまんできるかな、、、

ザーレさん　：ありぃ、大丈夫？　トイレ我慢してるでしょ。

オーデルさん：ひゃ、は、はい、、

ザーレさん　：今さら恥ずかしがる仲じゃないでしょ？
　　　　　　　大丈夫？　校舎まで我慢できそう？

オーデルさん：が、がんばりますぅ。

ザーレさん　：頑張るって、この森から校舎まで、ずいぶんあるよ？
　　　　　　　きつかったら、その辺でしちゃいなよ。
　　　　　　　見張っててあげるから。

オーデルさん：でも、、、

ザーレさん　：もらしちゃうよりましでしょ！　
　　　　　　　ほら、してきちゃいなよ！

オーデルさん：は、はい。ひゃあっ！　ざぶーん！

ザーレさん　：茂みの陰に小川があったんだ！　ありぃ、大丈夫？

オーデルさん：だ、大丈夫です、、、あっ、、、
　　　　　　　（川でしりもち着いちゃったから、衝撃で
　　　　　　　　おしっこが、、、）

ザーレさん　：、、、すっきりした？

オーデルさん：やっぱり、気づかれちゃったですぅ。

ザーレさん　：これだけびしょ濡れなら、もう分からないよ。
　　　　　　　さ、ありぃ、立てる？　掴まって。

オーデルさん：ありがとうございます、ちぃ。

ザーレさん　：（んっ、水に入ったら、なんだかわたしもおしっこ
　　　　　　　したくなってきちゃった。校舎まで我慢できるかな）

オーデルさん：、、、ちぃも、しちゃいますか？

ザーレさん　：えっ？　そ、その、、、

オーデルさん：今さら恥ずかしがる仲じゃない、ですぅ。

ザーレさん　：まいったね。じゃあ、お言葉に甘えてわたしも、、、
　　　　　　　えいっ！　ざぶーん！

オーデルさん：（わたしのほうが川下、、、今この流れには、
　　　　　　　　ちぃのおしっこが、、、）

ザーレさん　：ありぃ！　ヘンなこと考えてるでしょ！
　　　　　　　ありぃがそういう顔してるときは、だいたい、、、

オーデルさん：はぅぅぅぅぅ！

＊

拍手・感想をいただいています。
ありがとうございます。
「おねしょのある日常」を描きたいな、と
思っていました。
そこに「夏休み」という「非日常」を
入れられたら、物語になるかな、と。
「日常」であるがゆえ、ドラマチックな
展開にはしなかったのですが、
いかがでしたでしょう。
ご感想、本当に励みになります。
ありがとうございます。

魔法学校女子寮より。４９

ザーレさん　：おはよ、ありぃ。もう朝だよ。

オーデルさん：おはようございますぅ。

ザーレさん　：あれ、くんくん、、、
　　　　　　　ありぃ、やっちゃった？

オーデルさん：え？　おねしょですか？
　　　　　　　今朝はしてないですぅ！

ザーレさん　：そぉ？　なんだろ、おしっこくさいような、、、

オーデルさん：そういえば、、、お布団かな。くんくん。

ザーレさん　：くんくん、違うみたいだねぇ。

オーデルさん：お手洗いでしょうか？　くんくん。

ザーレさん　：トイレは毎日掃除してるから、
　　　　　　　そんなにはにおわないと思うけど。

オーデルさん：あれ、でもやっぱりお手洗いのほうが
　　　　　　　おしっこのにおいしますぅ。

ザーレさん　：あ！

オーデルさん：あ！

ザーレさん　：どうしたのありぃ、大きな声出して。

オーデルさん：あ、えと、な、なんでもないですぅ。
　　　　　　　ち、ちぃこそ、どうしたんですか？

ザーレさん　：いや、べつに、そ、その、、、
　　　　　　　あぁ、ごめん、おしっこくさいの、わたしが
　　　　　　　原因かも。

オーデルさん：え？

ザーレさん　：き、昨日の夜さ、読書に夢中になってさ、
　　　　　　　気づいたら、すごくおしっこしたくてさ、
　　　　　　　慌ててトイレ行ったんだけど、その、
　　　　　　　ちょっと間に合わなくてさ。
　　　　　　　そんなにいっぱいじゃなかったから、
　　　　　　　大丈夫かなって思ってたんだけど、もしかしたら、
　　　　　　　その。

オーデルさん：そうだったんですか。

ザーレさん　：ごめん、今思い出した。

オーデルさん：あ、いいえ、原因、ちぃじゃないかも
　　　　　　　しれないですぅ。

ザーレさん　：どういうこと？

オーデルさん：昨日の夜、すごくおしっこしたくて
　　　　　　　目が覚めたんですぅ。
　　　　　　　慌てておトイレ行ったんですけど、
　　　　　　　その、と、途中で出始めちゃって、
　　　　　　　あの、もう間に合わないって思って、
　　　　　　　シャワー室に駆け込んで、その、

ザーレさん　：しちゃったの？

オーデルさん：は、はい。
　　　　　　　シャワーで流したつもりだったんですけど、
　　　　　　　もしかしたら、ちゃんと流れてなかったのかも
　　　　　　　しれないですぅ。ごめんなさい。

ザーレさん　：分かった。それじゃあ、今から二人で
　　　　　　　トイレとシャワー室、掃除しちゃおうか！
　　　　　　　二人ですれば朝食までには終わるよ！

オーデルさん：はい！　そうするですぅ！

ザーレさん　：あれ、ところでありぃ、間に合わなかった
　　　　　　　ってことは、その時のパジャマと下着は？

オーデルさん：ええと、あ！　シャワー室で脱いだままですぅ！

ザーレさん　：原因は、それだね。洗濯もしちゃおうか。

オーデルさん：は、はぃぃ、、、

魔法学校女子寮より。４８

オーデルさん：お昼休みですぅ。おなかもいっぱいだし、少し
　　　　　　　お昼寝するですぅ。

ザーレさん　：ありぃったら、すっかりくつろいじゃって。
　　　　　　　（ぱんつ、まるみえじゃない、、、あっ）

オーデルさん：ちぃ？　どうかしましたか？

ザーレさん　：午後の授業までには、その、着替えなさいよ。

オーデルさん：え？　何をですか？

ザーレさん　：その、、、ぱんつ、、、おっきな染み、ついてるわよ。

オーデルさん：ひゃ！　み、見られちゃいましたぁ。

ザーレさん　：いつやっちゃったの？

オーデルさん：お、お手洗いまでは間に合ったんですぅ。
　　　　　　　た、ただちょっと、出ちゃっただけで。

ザーレさん　：ちょっと出ちゃっただけじゃ、そんな大きな
　　　　　　　染みにはならないわよ。
　　　　　　　ちゃんと着替えるのよ？　誰かに見られたらどうするの。

オーデルさん：誰にも見られないですぅ。

ザーレさん　：ありぃ、けっこう無防備なかっこうしてること
　　　　　　　多いんだから。それに、においだってしちゃうかも
　　　　　　　しれないし。とにかく、気を付けるの！

オーデルさん：は、はいですぅ。

ザーレさん　：いま着替えちゃいなさいよ。

オーデルさん：は、はい。、、、あっ！

ザーレさん　：なに？

オーデルさん：お昼寝のときにおねしょしちゃったら、
　　　　　　　ぱんつ、また替えなきゃいけないですぅ。

ザーレさん　：その時はその時！　いま着替えるの！

オーデルさん：は、はいですぅ！

＊

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ありがとうございます。