静かな雨の日が続き。
白いブラウスを透明に濡らした傘のない
女学生さん方のはなやぎを窓ガラスの外
横目に見ながら。
*
思い出をひとつ、ひとつ引き出しながら、
あのころは楽しかった、なんて言うつもりもないけれど、
たとえばもう若くないだとか、
たとえばもうあなたには会えないだとか、
そんな、訪れてしまった今と、
訪れるかもしれない未来を、どこか、
降り続く雨に重ねて。
*
悲しいお話を書こうとは思わない。
悲しいのは好きでないから。
けれど、悲しみに打ちひしがれるあたしは、
気持ちがいい、なんて、五月のびょうき。
「病で余命いくばくの彼女と過ごす、
さいごの時間。彼は、もうきっと
自分では動けない彼女の、ぬくもりと
心地よさを保つため、白い肌をそっと、
優しく、拭く」
、そんな、ありふれた。悲しいお話。
そんな話を、書かずに済めばいい。
なんて、五月のびょうき。
*
空の色を見て、いちまい多く羽織って、
思ったより蒸しあついワ、ボタンを外して。
女生徒さんのスカートの中の湿り気を
思ったりして。灰色の空の色。
静かな雨の日が続き。
*
拍手・感想をいただいています。
ありがとうございます。
インナーパンツ(正式名称および、
正確な形状不明)、お話を伺うまで、
ほとんど意識したことがなく。
わたしの学生の頃はどうだったかなー。
みんな穿いてなかったんじゃないかなー。
もちろん見たことありませんけどー。
いやしかし、
制服おもらしを書く上で、
とってもイマジネーションがふくらむ
アイテムであることは確かです。
積極的に書いていきたい!
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