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ブログ・おもらし抒情

おしっこは我慢するけど 言いたいことは我慢しません。

高すぎた空の底でひとり。

置き去りにされたみたいな空の底、
見上げればあまりに高くて、
ひとりぼっちだってつい、忘れそうになる。

*

またおもらししちゃった。
おかしいよね、もうこどもじゃないのに。
こどもじゃないのに、
おトイレ行きたいって言えなくて、
おトイレがまんできなくて、
こどもみたいにおもらししちゃう。
こどもじゃないのに、
こどもみたいだったら、
わたしのこと、嫌いになる?

*

布のにおい。
肌のにおい。
汗のにおい。
熱のにおい。
ほこりっぽいにおい。
湿ったにおい。
記憶のなかのにおい。
さみしいにおい。
涙のにおい。
おしっこのにおい。
スカートの下に隠している。

*

あなたを傷つけたくない。
だってあなたが好きだから。
好きな人には笑顔でいてほしい。
また下着を濡らして、俯くあなた。
まだわたしは、どうしていいのか分からない。

*

秋は深くなる。
空は高くなる。
あなたは遠くて、
わたしはさみしい。

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秋にさらわれる前に。

おもらし。
大小便を制御できずに漏らすこと。
トイレではない場所で、トイレではない格好で、トイレではない姿勢で、
大小便をしてしまう、大小便が出てしまう、
それがこんなにも切ない。
おもらしをしてしまったあなたを、
思うわたし。

*

おねしょ。
眠っている間に、無意識に尿が出てしまうこと。
気がついたら、布団もパジャマもびっしょりで、
つん、とおしっこのにおいがして、
うそ、どうして、わたしおねしょしちゃった。
まだ夢の中みたいなまどろみのなかで、
おまたがふわってあたたかくなったのを、
そう言えば思い出した。
そんなあなたが、とても愛しくて。

*

少しづつ剥がれ落ちていく葉の隙間から覗く
青い空が切なくて、秋が来たのだと思う。
秋の涼しさやさみしさはを、
あなたのおもらしに無理に重ねたりして、
我慢できずに漏らしてしまったあなたの
切なさや、苦しさや、恥ずかしさを、
わたしは強く抱きしめたくなる。

*

どこにもいないあなたは、
わたしの空想のなかにさえいない。

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夏のにおいをまだ覚えていて。

気がつけば夏らしい。
冷えたプール。食べ過ぎたすいか。慣れないおじいちゃんち。
下着を濡らした熱を思い出すには十分すぎる、
夏のにおいがした。

*

おもらし、って聞いて何を思い出す?
恥ずかしいこと? ありえないこと? 許されないこと?
だって笑われちゃう、ひかれちゃう、怒られちゃう。
おもらしについて思うとき、そこには必ず「誰か」がいて、
わたしはその「誰か」の視線を思っている。
わたしはおもらしで、否応なく「誰か」とつながる。
やめて、今はひとりにして。
さみしい気持ちより、知られたくない気持ちのほうが強い。
なんて、さみしがりのくせにわがままなわたしを
許して。

*

夏の夕暮れの長く伸びた影みたいな、
いいえ、炎天の真昼を横切る陽炎みたいな、
少女の幻。
どこにもいないあなたは、いたずらっぽく口元をゆがませ、
「わたしね、身体の中に水の悪魔を宿しているの。だからいつもおしっこが出ちゃうの。
わたしに優しくしないと、あなたも呪うかもよ、わたしの悪魔ちゃんが!」
なんて、けらけら、笑う。
悪びれもせず、おもらしを繰り返す彼女。
悪魔を宿しているなら、しかたないね。
真夏の最中、時計は止まる。

*

拍手をいただいています。
ありがとうございます。
Thank you!

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記憶の奥の物語のはじまり。

ほんとうに、とめどない、走り書きのような、
物語。

*

年老いた男は漂泊の錬金術師。
かつて研究のために、自らの妻と子さえ手にかけた。
彼が招かれたのは、小さな国。
小さな城の奥深く、閉ざされた秘密の扉の向こうには、少女。
不老不死の呪いを受け、長い長い時間を生きた、
かつての姫。
王は男に告げる。姫の呪いを解け。
始まる、奇妙な日々。
彼女は、あまりに長き生、孤独に倦み、
笑顔を忘れ、言葉を忘れ、排泄を制御することさえ忘れて、
まるで、されるがままの人形。
だが感情すらあらわにせぬ彼女に触れ、声をかけ、
排泄物で濡れた衣類を替えるうち、
男に芽生え始める、それは。
遠いむかしに失くしたはずの、家族の情愛に似た。
それとも。
不老不死の秘術を解く一端が目の前にある。
くすぶる探究心。
同じくして、人形の姫が時折見せる、
恥じらいや、わがままや、甘え。
年相応の、いや、それよりも幼いか、
少女のような。
いつしか男は悟る。自身の命はそう長くはないことを。
その炎が尽きるまえに、彼女にしてやれることは。
ある朝、城の兵士が気づくと、
部屋には男の姿も、姫の姿もなかった。
明け放たれた窓から流れる風がカーテンを揺らす。
姫の居場所であったベッドに残された、
幾重にも重なる夜尿の跡。
兵士は目を疑った。
そこに「描かれて」いたのは。

*

拍手をいただいています。
ありがとうございます。

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明けましためでたいな。

明けました。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もなにとぞ、よろしくお願いをいたします。

さて、去年の続きから!
新しいうちの子「黄金野えんじゅ」さんのご紹介です。
彼女は、他のうちの子とは、少し違う物語を考えています。
彼女は、「トイレに行きたいときほどトイレにたどり着けない」、という、
おそろしい(?)星のもとに生まれた少女です。
そのため彼女は、物心ついたときからおもらしを繰り返してきました。
トイレに行きたいと思えば思うほど、思いもよらぬ出来事が不思議なほどに相次ぎ、
結局トイレまでたどり着けずに限界を迎えてしまう…
ですが、そこでまた「不思議なこと」が起こります。
おもらしに打ちひしがれる彼女。しかし誰一人として彼女のおもらしを気に留めるひとはいません。
電車のなかで隣の女子高生がスマートフォンを見ていても、不思議に思うひとはいないでしょう。
それと同じように、「なんだ、おもらししただけか」と言わんばかり、
誰も彼女のおもらしを笑ったり、憐れんだり、奇異な目で見たりしないのです。
唯一、彼女の家族だけが「またおもらししたの? 本当に、いつまでたっても"えんじ(園児)さん"なんだから」と、
少しあきれて、でも優しく声をかけるだけです。
もちろんそれは、彼女にとって不愉快極まりない声かけではあるのですが。
トイレにたどり着けない不運を恨み、おもらしを繰り返す自身に嫌気がさし、
彼女はすっかり無気力で、厭世的で、「どうせわたしなんて…」が口ぐせの、暗い性格になってしまいました。
本当は、明るくて、無邪気で、ちょっと夢見がちな女の子だったのに。
いつしか、自分の理解者は鏡のなかのもう一人の自分「エンジュリア」だけ、そう思うようになっていました。

「黄金野えんじゅ」さんには、ある明確な「コンセプト」があります。
それは、恐らく明言されることはありません。
ただ、「彼女のあらゆるエピソード」が、ひとつの「コンセプト」に基づいているので、
彼女の幾つかのお話をお読みになれば、自ずと分かるかもしれません。
彼女の物語は、非常に短い短編エピソードの連続になるかもしれません。
いつかここでお披露目できたらな、などと、
もやもや妄想を膨らませております。


というわけで、中尾さん&黄金野さん。

今年は、今年こそは。
ちょくちょくこちらも更新したいです。
おもらし創作を始めて十年以上が経ち、わたし自身もずいぶん
年を取りました。
加齢とともにおもらしやおねしょに対する思いも変わってきたと感じています。
今のわたしだから書けるおもらしおねしょの物語があるのではないか、
そんな、かすかな予感を信じて、筆をすすめることができたなら、と。

また、ツイキャスについては、毎週土曜日22:30から、変わらず続けていきたいなと思っています。
日常生活のなかではあまりできないおもらしおねしょについて、
ひっそりこそこそ、けれど気兼ねなく話せる、わたしにとってとても楽しい時間です。
ご興味ございましたら、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。

改めてまして、今年もよろしくお願いをいたします。

*

拍手をいただいております。
ありがとうございます。

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