拍手をいただいています。ありがとうございます。
(短編のタイトル間違いについてご指摘くださった方、
ありがとうございます。さっそく修正いたしました)
ひだまりぽかぽかですね。
おもらしのあたたかさはひだまりに似ている気がします。
すぐつめたくなっちゃうけど!
おもらしそのものの魅力として、
「その瞬間のあたたかさ」、
があると思うんです。
真夏にはまだ少し早い季節、訪れた屋外プール。
お天気もこの日はいじわるで、重たい雲が居座っていて。
ひとしきり遊んだころ、ふいに聞こえるおしっこの呼び声、
あわててプールから上がろうとするけれど、
疲れたからだは思ったほど機敏には動いてくれなくて。
やっと水辺を離れると、はじめて来たプール、
おトイレがどこだか分かりません。
冷えた水着にまとわりつく、つめたい風。
つまさき立ちしながら早足で、やっととびこむ個室。
うそ、和式だけ?
ちょっとためらったそのとき。
どうせ水着だし、いいよね?
聞こえた、ささやき声。
あっ、と思った瞬間、
こわばったからだのそこだけが、ふわり、
軽くなって。
あふれていくあたたかさ。
だれもいないおトイレ。
差し込むくもりの日のひざしはやわらかくて。
無機質なタイルのそこだけ、
ひだまりみたいにぽっかり。
軽くなって、とけていって。
わたし、おもらししてる。
誰に言うわけでもないけれど、
伝えたかった。
あたたかさ。
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