ごちゃごちゃ、と

おもらしが好きなのか
おもらししちゃう子が好きなのか
それとも、
あの子がおもらししちゃったから
好きになっちゃった、のか
考えてもわからない、
のだけど、
おもらしは好きだし、
おもらしししちゃう子はきっと気に
なっちゃうし、
おもらししちゃった君が、
好き、です。

＊

おもらししちゃう子は好き。
どんな子でも？
やっぱり「好み」はありそうな。
拙作の登場人物の多くは、
内向的で、引っ込み思案で、
控えめで、人の目を意識し過ぎで、
だから我慢しちゃって、
おトイレって言えなくて、
でも人前でおもらしなんて
ぜったいにしたくなくて、
誰もいない路地裏や、廊下の片隅で、
溢れてしまう。
きっとそんな子が、わたしの
「好み」なんだろう。
じゃあ、好みと全く違う子が、
おもらしをしたら？

＊

「創作にしかできないおもらし」
は魅力。
だけどそれは
「現実のおもらしの代替品」には
ならない。
どちらもそれぞれ魅力的。
それでいい。

＊

おもらしが好き。
それは叶わない恋に似て。
いつまで焦がれるの？
どうすれば苦しまなくて済むの？
おもらしと、自分と向き合うことでしか、
きっと、解放されることはない。