しとしとと雨の降る夜である。
ザーレさん:やっぱり、まだシーツ、乾いてないよねぇ。
オーデルさん:部屋干し、しかもシャワー室干しですからね。
ザーレさん:生乾きのシーツなんかで寝たら、またしちゃいそう。
オーデルさん:そしたらまた洗えばいいじゃないですか。
ザーレさん:そういう問題じゃないと思う。それに、なんかにおうでしょ、
生乾きって。
オーデルさん:そうですね。どうしましょう。
ザーレさん:思い切って、魔法で乾かしてみるか!
オーデルさん:さすが、ちぃ!
ザーレさん:よーし、それっ!
オーデルさん:って、燃えてますぅ!
ザーレさん:わー! どぉしよう! 何か、水!
オーデルさん:そうだ! シャワー!
しゃわわわわー!
ザーレさん:よかったぁ。危うく火事になるところだった。
オーデルさん:よかったです。でもまた、濡れちゃいましたね。
ザーレさん:ほんと、なんだか、やな感じがするなぁ。
オーデルさん:これ、実は夢だったりして。
ザーレさん:やっぱり? ってことはまた、しちゃった?
オーデルさん:そしたらまた洗えばいいじゃないですか。
ザーレさん:何このデジャヴ。
*
拍手・感想をいただいています。
ファンタジーは「なんでもあり」だと
思っていて、それをうまく生かして、
現実ではありえないような
おもらし・おねしょを書けたらな、と
考えています。
もっとどきどきする、切ない、
可愛らしい場面をたくさん書きたい!
ありがとうございます。
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